仁尊寺は、浄土宗のお寺で、鎌倉時代創建です。浄土宗は南無阿弥陀仏のお念仏をお称えして、阿弥陀さまの極楽浄土に往生することを願うお宗旨です。
住職メッセージ
仁尊寺は鎌倉時代に創建されたお寺です。古くから自然豊かな場所にあり、鳥のさえずり、蝉の鳴き声、桜や紅葉など耳や目から様々な癒しをもたらしてくれます。お薬師さまが人々を癒やされたのを体現したような恵みがある場所なのです。
現代社会はめまぐるしい変化の中にありますが、仏教の教えは変わることなく、いつの時代にも私たちの生き方の指針となるものです。
当寺では、皆さま一人ひとりの心が穏やかで、健やかな日々を過ごせるよう、日々祈りを捧げております。また、参拝をはじめ、法要や行事を通じて地域の皆さまとともに学び、分かち合う場を大切にしております。
このホームページでは、当寺の歴史や行事のご案内を掲載するとともに、仏教の教えを少しでもお伝えできればと思っております。特に、日々の忙しさの中で、ふと立ち止まり、自分自身と向き合う時間を持つきっかけになれば幸いです。
どうぞお気軽にお寺へ足をお運びください。仏さまとともに、皆さまの人生が穏やかで豊かなものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。
寺院沿革
仁尊寺は、鎌倉時代初期の建仁元年(1201年)、時の僧侶である高僧仁尊(にんそん)によって創建されました。仁尊上人は、民衆の苦しみを救うため、諸国を巡る旅の末にこの地(現・柏市)を訪れ、仏法を広める拠点としてこの寺を建立しました。
寺号の「仁尊」は、上人自身が人々に慈悲(仁)をもって接し、仏の教えを尊び伝える姿勢に由来します。その理念は「一切衆生悉有仏性」(すべての人々は仏性を持つ)という教えに根ざし、地域の人々に深い感銘を与えました。
明治時代の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の影響を受けながらも、仁尊寺は地域住民の支えによって存続しました。その後、昭和期には、戦災を免れた寺として地域の祈りの場となり、戦後の復興期には「癒しと再生」の象徴として再び人々に信仰されるようになりました。
仁尊寺は、創建当初より「慈悲の心を持ってすべての人々を救済する」という理念を掲げ、時代を越えてその教えを守り続けています。現在も、この地に生きる人々の心の拠り所として、在り続けます。